小中学生も鑑賞できる朗読劇の台本
「大人も子供も楽しめる朗読劇の公演を企画したいが本が見つからない」
「小学校や中学校で講演を予定しているが、子供が楽しみつつ何かを考える機会にもなる本はないだろうか」
「小中学生でも飽きずに観られる舞台を作りたい」
そんな声に応えられる台本を、私のリストの中から選んでみました。
小学校高学年、中学生、もちろん大人でも鑑賞に堪える物語です。
興味のある台本があれば、このページの最後の問い合わせボタンからご連絡ください。
Contents
紹介する台本
辰巳ヶ淵
昔々のはなし
修行僧の朱雀丸は、師の和尚と二人で熊野へ向かっていた。大和の国に近い山の中を歩いていた時、朱雀丸は誤って谷底へ落ち、気を失ってしまう。目覚めると朱雀丸は小さな家の中に居た。彼を助けたのはセナという美しい娘だった。
一方、和尚は朱雀丸を助けるため、山の麓の村で村人に協力を求めていた。しかし、村人は誰も山に入りたがらない。理由を尋ねると、その山には蛇の化け物が住んでいるという。しかもその化け物は人間の娘に化け、山に入った人間をたぶらかして食べてしまうのだと。
昔話風の物語なので、子供でも楽しめると思います。
物語の結末は少し考えさせる要素を持たせています。
「辰巳ヶ淵」はこちらの脚本紹介ページで一部試読できます。
チンチン電車の看板娘
太平洋戦争末期、若い男性が徴兵されたことで国内の働き手は不足していた。そんな中、勤労動員の号令の下、女性や学生たちはさまざまな仕事に就いた。
サキ子と次子の姉妹は、京都の路面電車北野線の運転士と車掌の仕事を任される。妹の次子は気の強い軍国少女。「お国のために」と張り切って車掌を勤めるが、毎朝の天神さん巡りを日課とする女性やお経を唱えながら乗車する奇妙な男など、朝の市電に乗る面々との交流を通して、戦争を続けることに疑問を感じ始める。
主人公は国民学校高等科の女学生(現在でいう高校生)。
戦争の時代を明るく、そして時に悩みながら生きた人たちの物語です。
「チンチン電車の看板娘」はこちらの脚本紹介ページで一部試読できます。
平成七福亭物語ー気楽に笑っていただきます
主人公の七福亭ポン太郎は、こんな名前だけど、自称「見た目はそこそこ悪くない」女性の噺家。
平成元年、ポン太郎は鶴松師匠から真打昇進を告げられる。そしてポン太郎の名前も改名すると。真打に上がるからには華やかな女性らしい名前を付けてもらえると思っていたポン太郎に師匠が告げた名前は「熊五郎」。
太平洋戦争中、噺家たちは艶話など時勢に合わない演目を「禁演落語」として一覧にし、それらを演じることを自主的に辞めた。どんな話でも自由に演じられる平成の噺家が「禁演落語」の有った時代の世情を知り、その事実と向き合い、そして、かつて禁演とされた演目を自由闊達に演じる。
戦争と平和について考える物語ですが、気楽に笑って楽しみながら観られるので子供でも楽しめると思います。
「平成七福亭物語」はこちらの脚本紹介ページで一部試読できます。
青い目のドロシー
昭和2年、日本全国の小学校にアメリカから「青い目の人形」が贈られた。
「日米両国が互いに手を取り合う未来を子供たちに託す。」
その人形たちにはそんな想いが込められていた。しかし昭和16年、太平洋戦争は開戦してしまう。それまで学校に飾られていた青い目の人形たちは、敵国の人形として処分されていく。
ハルの勤める国民学校にも青い目の人形が有った。ある日、ハルの同僚教員のキチは、その人形を処分しようと提案する。それも子供たちの手で破壊させるという。ハルはキチの考えに反対する。その青い目の人形はハルが教員を目指すきっかけを作った人形だった。そしてハルは、戦争が終わってアメリカと日本が再び友情を取り戻す日が必ず来ると信じていたのだ。
処分か。保存か。青い目の人形の扱いをめぐって、さまざまな思いを巡らせる国民学校教員たちの物語です。
戦時中の学校が舞台なので、現代の子供たちにさまざまな考えを巡らせてもらえるお話になっていると思います。
「青い目のドロシー」はこちらの脚本紹介ページで一部試読できます。
戦火の杖音
昭和20年、太平洋戦争下の京都。
視覚障害者の和子は戦時協力ができない自分をもどかしく思っていた。
戦局の悪化から勤め先の盲学校が休校になり、自分の存在価値を見失いかけていた和子は、自分と同じように視覚障害を持つ人が防空監視哨に立ち、耳を頼りに敵機の襲来を監視しているという新聞記事を読む。
和子は自分も防空監視に貢献したいと考え、「敵機爆音集」のレコードを聴き始める。
障害を持っているが故に戦争の時代を苦しみながらも必死に生きた女性の物語です。
物語の冒頭に戦時中の子供の作文が読まれる場面があります。現代の学校では絶対に書かれることのないような作文で、そのような作文が書かれた背景を考えていくと、当時のことを学ぶきっかけになるかもしれません。
「戦火の杖音」はこちらの脚本紹介ページで一部試読できます。
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作者: 津島次温(つしま つぐはる)
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